地域の「元気」を支える住民の「元気」

一人ひとりの「くらし」こそ地域全体の力

 日々のくらしの中では、心の痛むようなニュースや報道に触れることが少なくありません。また各地で見られる過疎化・少子化・高齢化の傾向が、地域のありようを変えています。
 それらが「地域の全体的な現象」として話題になることもしばしばありますが、地域を構成しているのは住民一人ひとりです。一人ひとりの「くらし」のありようこそが、地域のありようを形作っているといえます。
 だからこそ、「ひとのくらし」の問題は、社会全体の問題として扱われる必要があり、地域が盛り上がっていくためには、住民一人ひとりのくらしが盛り上がっていく必要があるはずです。

地域が元気になっていくとき

 たとえば、「地域を盛り上げるためにとりあえずイベントを開催しよう」という考えだけでは、「その場だけ・そのときだけ」の盛り上がりが生まれるだけで、一時的には人が集まっても心に残るものは少なく、後々に引き継がれていくような道筋や希望を見いだすことは困難です。
 また、「誰かがやってくれる」のを待っていても何も始まりません。もはや「ひと任せ・行政頼み」の時代ではなくなりました。地域が活気を取り戻していき、元気になっていく機運が高まるときは、「自分たちでなんとかしたい」という気持ちが生まれるときです。

わたしたちの役割と特色

気持ちやアイデアを応援します

 「自分たちの地域を自分たちでなんとかしよう」と生まれたその気持ちやアイデアも、なかなか周囲に受け入れられなかったり、手探りの状態が続くうち次第に先細りになっていくこともあるかもしれません。
 わたしたちは、そういった「気持ちやアイデア」を、少しでもよい方向で具体的な形にしていく応援をします。わたしたちは、いわゆる「何かをしてあげる団体」ではありません。地域の悩み・問題・課題を一緒になって考え、その想いや活動に寄り添い支援する団体です。
 そして「自分たちでなんとかしよう」という想いを行動に移していく中では、ときには個人との、ときには行政・企業・団体との協働や協力が必要となる場合もあります。そんなときには、わたしたちがそれらを取り持ってつないでいくお手伝いをします。

気持ちでつながっていくこと

 地域活性化のきっかけとして、様々な団体やネットワークが生まれることは大切です。しかしそれが具体的な行動や機能を伴わない「ただの入れ物」になってしまうことも少なくありません。
 わたしたちは、様々な支援活動を通して継続的に意見や情報を交換し、交流を深めることを大切にしています。そうすることで、人とひと、地域と地域とが共通して抱えている課題や問題点が浮き彫りになり、問題解決への糸口が見えてきたり、あらためて地域の魅力に気づいたりすることがあるからです。
 そうやって、悩みや問題、体験談や工夫を共有するうちに、単なる顔見知りではなく、”気持ちでつながる”間柄が生まれます。そうした「ハートのネットワーク」は、さらなるアイデアや行動を生み出し、地域活性化の輪を広げ、地域の元気を増やす原動力になっていきます。

多面的で多様性のあるターミナル

 たとえば、「少子化問題」は「出生率の減少や晩婚化」が原因として捉えられがちです。しかし実際には、「ひとりでも困らない便利な社会の増長」や「就職難や労働体制の問題・課題」など、複数の要因が多面的に関係しています。
 わたしたちは、地域の問題や課題を、それ単体ではなく複数の事柄と絡めて考えながら活動します。そしてさらに、その活動に関連性のある別の活動とを結びつけ、ときには並行して、ときには連続して展開することを得意としています。こうすることで、一つの取り組みがいくつもの問題・課題に作用して、同時的・連鎖的に実効性を高めることが期待できます。
 わたしたちは、「くらし」というキーワードで、人とひと・地域と地域を、あらゆる方向へ縦横無尽にジグソーパズルのようにつなげていきます。そのためのヒントやアイデアが集まっては各地へ広がっていくような、多様性をもった発着駅(ターミナル)としての役割を担います。